入院中、ある理学療法士の方との雑談で、入院前の準備としての歩行について確認したことがありました。
「入院前、痛い左足であまり無理して歩行せず、しゃがんだ姿勢からの支え無しの立ち上がり(スクワット)とかやってました」
と話したときに
「それが良いんです!」
と言ってもらったのです。
歩くと筋肉が付くと思いこんでいる人が多く、「長く歩けば。。。一生懸命歩けば。。。」の思いにとらわれ過ぎている人が多いのだそうです。
痛い足をかばい、引きずるように歩いても、決して「歩行に必要な筋肉」が付くわけではない。
歩いていけないわけではないが、痛さをこらえてまで長距離を歩くのは決して良いことではありません。
そういう場合は正しく筋肉が付かないし、術後のリハビリがスムーズにいきにくいのです。
むしろ、スクワットのようなことをやって、ふくらはぎに正しく筋肉をつける方が、術後のリハビリの進み具合が違うと教えてくれました。
ただ、「痛い足でどれだけ頑張って歩いたか」を自分の支えにしている患者さんが多く、「痛くない方法で、できるだけ必要な筋肉をつける」という方は少数とのことでした。
手術後、最初に看護師さんが確認するのは、寝たままで足首を持ち上げれるか、そらせるかのチェックです。
手術が成功して、足の指先の神経が死んでいないか、ちゃんと力が入るかを見ているのだと思います。
ふくらはぎの力がなければ難しいですし、血行も滞ります。
特に血栓ができた場合は命とりですし。
手引書にもある通り、入院前にはふくらはぎの運動が必要なのだと思いました。
また、無理して歩く運動より、横になっていながら体感を鍛える方が、より歩行の向上に近づく運動なのだということもわかるような気がします。
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